令和5年度会長あいさつ

令和6年8月24日更新
  
 

全国中学校理科教育研究会 会長 (こく)(だい) (とし)(のり)
(東京都八王子市立第一中学校・校長)

 令和6年8月8日に行われました第71回全中理山梨大会、役員会・理事会におきまして、引き続き全国中学校理科教育研究会会長となりました。東京都八王子市立第一中学校長の石代俊則でございます。
 今年度も前年同様に山梨大会は通常の対面での実施となり、全国より500名を越える理科の先生方等に参加していただきました。限られた時間の中ではありましたが、多くの理科の先生方が直接対面での研究発表を基に、協議や質疑応答、その後の交流等が盛んに行われるなど、とても充実した研究大会になりました。新型コロナウイルス感染症で制限のあった3年間の反省も生かしながら、この全中理大会がより良い形態で続けられるようにしていきたいと考えています。
 ところで、現在の学習指導要領が全面実施となって4年目を迎えています。私たち教員は、子どもたちに身に付けさせる力を明確にし、理科における「見方・考え方」働かせ、見通しをもって観察や実験、科学的な探究活動を通して生徒たちの資質や能力を育む授業づくりをしています。また、最近新聞紙上等で頻繁に話題となっています生成AIへの対応、STEAM教育の充実など、効果や危険性(メリット・デメリット)を意識しながら、日々の教育活動を進めています。さらに、デジタル革新が急速に進む現代、1人一台端末を効果的に活用しながら個別最適化や協働的で深い学びを目指しています。このような教育実践の成果や課題も踏まえながら、すでに次回の学習指導要領の改訂に向けて動き出しているようです。
 これからも引き続き、全中理において各地区の理科教員が互いの研究成果を共有し合い、よりよい授業づくりに生かしていくことで、理科教育における更なる質の向上、しいては、未来を担う子供たちの資質・能力の向上につながっていくことを期待しています。
 全中理は、全国の公立中学校理科教員によって組織されている唯一の研究団体です。その強みを生かして、今年度も活動を進めていきます。
 引き続き、全中理の活動へのご理解、ご協力をよろしくお願いいたします。